経営者に聞いた、転職の面接で必ず聞く質問15選
書類選考を通過し、面接のステップに進んでからが本当の勝負です。
複数社の面接を同時に受けることになるケースが多いですが1社1社個別に想定問答を考えていたら時間がいくらあっても足りません。
中途採用面接は、自分という商材を相手企業の課題解決に活かすための商談と捉えて、基本的な問いかけに対して端的に答えられる準備をしておくことが重要です。
今回はNew beginnings編集部がお付き合いのある経営者の方に伺った15の質問例をご紹介します。
今回のトピック一覧
経営者が採用を決めるために知りたいこと
私は日本で海外支店の管理をしながら小さな会社を経営しています。新卒採用が少なく、転職を希望する20~50代までさまざまな年代の方と面接し、採用を決めてきました。
その経験のなかでいつも共通して聞きたいと思っていることが2つあります。
候補者の本音
具体的なエピソードが無かったりや話の整合性に欠けた話はつくりものだと伝わります。
多少、話にまとまりがなくても、話の内容に一貫性があれば本音を話してくれていると信用できますし、転職理由も理解しやすいです。
職の批判をそのまま話せばもちろん評価はマイナスですが、自分なりに課題を整理して改善しようという姿勢の方には好感を持てます。
面接官に新たな気づきを与えてくれる新鮮な回答
応募先のことを過度の持ち上げるような志望動機よりも、客観的に課題を整理したうえで、解決策を提示してくれる候補者と会話は刺激的でありがたいです。
中小企業では採用人数はあまり多くないので、少ない面接の機会で経営者に新たな気づきを与えてくれる人はありがたい存在です。
そして、即戦力性が何より重要なポイントなので、自社のビジネスのことを前向きに理解しようと努めるスタンスはプラス評価です。
正直なところ、それでも、相性を見極められず失敗してしまったこともあるので、ミスマッチにならないよう、質問は工夫するようにしています。
面接用の回答を見抜けずに、採用を後悔したケースについては「最終面接で見抜けなかった!思わずクビにしたくなる転職者の3つの行動」で紹介しているので、ご覧ください。
面接の所要時間と質問内容
私の場合はだいたい30分から1時間程度のなかで以下のテーマを個別に伺っていき、本音を聞けるよう心がけています。
- 職歴
- キャリアプラン(これまでの経験、これから経験を積みたいこと)
- パーソナリティ(長所・短所、仕事観など)
- 転職理由
- 志望動機
私が重点的に確認するのは上記テーマですが質問の仕方や内容は各面接で異なってきます。
面接で定番の質問項目
具体的な質問項目は、複数の経営者仲間の意見も取り入れて以下の15個を聞いていることが多いです。
>職歴・経験・キャリアプランについて
Q1. どんな経験を積んできましたか?キャリアの概略を教えてください。
Q2. どのような内容のプロジェクトでしたか。
Q3. どのような役割で関わり、どんな成果を感じましたか。
Q4. 将来の夢はありますか?今後どのようなキャリアアップを目指してみたいですか。
仕事観・転職希望者の個性や人間性について
Q4. 仕事をするうえでの大切にしていること(こだわり)は何ですか?
Q5. どんな時に仕事の魅力を感じますか?または、やりがいを感じますか?
Q6. ご自身の長所や短所(または、強みや弱み)を教えてください。
Q7. 仕事以外で集中できることや続けていること、関心のあることは何ですか?
希望条件について
Q8. 残業や休日出勤は問題ありますか?
Q9. 入社時期は内定後どれくらいになりますか?
Q10. 希望年収・現年収を差し支えない範囲で教えてください。
転職理由について
Q11. 転職を決めた理由をお聞かせください。
Q12. 前職への転職の理由(もしくは、志望動機)をお聞かせください。
志望動機について
Q13. 転職先として当社と職種を選んだのはなぜですか?
Q14. 転職先を選ぶ基準を具体的にお聞かせください。
Q15. この業界の今後はどのように考えていますか?どのように変化していくと思いますか。
面接官の一般的な視点については「転職活動は1次、2次面接までが勝負。面接官のチェックポイントとは?」で詳しく紹介しているのであわせ読みがオススメです。
まとめ
目新しい質問内容はおそらくないかと思いますが、それぞれに端的に答えられるように準備しておくことをオススメします。
特に自己紹介や志望動機の説明については、履歴書や職務経歴書に記載していても毎回聞かれますが、その際は、相手が関心を持つテーマに合わせて、ダイジェストで話しましょう。
面接は双方向のビジネスコミュニケーションなので、お互いが聞きたいと思うポイントを時間内でいかに効率よく聞けるかが成否を分けます。
企業規模や面接官の役職によって、質問内容は変わってきますが本質は変わりません。