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転職の面接で退職理由ばかり聞いてくる会社が危険な3つの理由

 
退職理由ばかり聞いてくる失礼な面接官
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Shin@多国籍組織づくりサポート
企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。
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応募した時点では魅力的に見えた求人でも面接に行ってみて印象が一変することがあります。

世界的に有名な企業でも面接官の態度が非常に横柄であったり、ベンチャー精神を売りにしていても過去の失敗談ばかり掘り下げてくることがあります。

 

このように会社のブランディングに成功しているだけで、実態が伴っていない会社があるので、外から見た印象だけで転職を決めるのは危険です。

 

特に、退職理由ばかり掘り下げて聞いてくる会社はオススメできません。

 

そこで、今回は退職理由ばかり質問してくる会社への転職が危険な3つの理由を紹介していきます。



1.採用したい人物像が不明確

採用したい人物像や必要な経験スキルが定まっていれば、退職理由よりも過去の実績の話題が中心になります。

 

そうならないのは以下の2つの理由が考えられます。

 

(1)頭数をそろえたい

人手不足で頭数を増やしたいというのが採用背景の場合は「辞めなさそうな人」「仕事ができる人」を採るという不明確な採用基準になります。

 

そのため、仕事を遂行するために必要な経験、スキルのイメージがないため、志望動機や退職理由の質問が中心になります。

 

質問項目も面接官の気分次第で変わるため、一貫性がなく、「何を見抜こうとしているのか」が不明確な展開になりがちです。

 

このような会社に入ると仕事の目標設定がなく、キャリアパスで不明確なまま仕事の目的を見失うリスクがあります。

 

(2)万能な人材という幻想を追いかけている

新卒採用とは異なり中途採用では採用ポジションで即戦力としての活躍が求められます。

 

結果を出すには個人の能力だけではなく、チームとの相性も含めて慎重な判断が求められます。

 

そのため、職務経歴書上では転職回数が少なくても、ミスマッチがあれば、1年未満で退職につながるのはよくある話です。

 

面接で実務に対する具体的な期待やあなたの経験・スキルを深掘り質問がない場合は、入社後のミスマッチのリスクがあります。

 

有名企業であっても、上司との相性次第で転職を後悔する結果になりかねないので、面接での会話には注意しましょう。

 

2.入社後もネガティブチェックが続く

面接は社外の優秀な人材を獲得するために自社のアピールをして、候補者の関心を得るための貴重な機会です。

 

それほど重要な場面での対応レベルが低ければ、日常はもっとひどいレベルの可能性があるため、以下の2点を意識しておきましょう。

 

(1)面接を超える対応は期待できない

面接での対応は、入社後のコミュニケーションを集約しています。そのため、面接時の質問内容や組み立て方には注意が必要です。

 

特に、候補者が話しづらい内容(希望年収、転職理由、家族構成等)に十分な配慮なく質問をしてくる人には気をつけましょう。

 

部下のプライバシーへの配慮がなければ、入社後にプライベートのことまで干渉されるリスクがあります。

 

ワンポイント情報

アメリカでは顔写真や年齢など能力に関係ない話題は訴訟リスクに直結し、日本でも採用差別としてハローワークから注意喚起されています。
 

(出典「公正な採用選考の基本」より)
 

プライベートへの質問が多い会社は社員をフェアに処遇する意識がまだ低い状態です。面接官の対応には十分に注意しましょう。

(2)転職後の後悔の予兆は面接にある

転職を早く決めたい気持ちが強くなると「今の会社よりはマシかも」と思って、何でもポジティブに解釈しやすくなります。

 

「会社を変えて何を実現したいのか?」を見失った状態で転職すれば、以前の環境と同様の状況に逆戻りしやすいです。

 

面接で言いづらい本当の転職理由をうまくまとめる秘訣とは?」でも紹介している通り、退職の最大の要因は上司であることが多いです。

 

採用部門長は週5日関わる将来の上司なので、日々のコミュニケーションに耐えられるかをしっかりと見極めましょう。

 

もし上司が「過去のことをしつこく指摘する人でも問題ない」と思えない限りは、辞退するのが賢明でしょう。




3.人を大切にしない社風の危険性あり

面接官の対応を見ることで会社がどれだけ社員を大切にしているかを推し量ることができます。

 

採用プロセスで出会う人の対応が候補者を不快にさせるものである場合は以下の2つの症状の現れといえるでしょう。

 

(1)候補者にチェックされている自覚がない

人を選ぶ側であると考えて、候補者を見下しているような振る舞いや、質問を投げかけてくる場合があります。

 

候補者側も自分自身のキャリアがかかっているので、対応が悪い面接官であれば、当然に心が離れていきます。

 

それでも、会社の知名度や社内の権限を自分の力だと勘違いして、候補者にも横柄に振る舞ってしまうことがあります。

 

このようなタイプの面接官に出会った場合は、その人の性格なのか、社風なのかを見極めるように慎重に逆質問をしましょう。

 

チェックポイントは「転職を内定承諾後に後悔しないために必ずチェックすべき5項目」で紹介しているのであわせてご確認ください。

 

(2)人のつながりを軽視している

人を大切にしているかどうかは社員に対する振る舞いだけでなく、社外の取引先との付き合いかたにも現れます。

 

特に30代に入ってからの転職の場合は、特定の業界内で別の会社に移っていくことが多いため、業界内で各社の評判は広まりやすいです。

 

この点に理解がある面接官であれば、面接結果に関係なく、候補者に対しては失礼がないように質問を組み立てます。

 

ところが、採用活動の目的を勘違いしている会社の場合は、候補者に対して横柄に振る舞う傾向があるので、その場合は辞退するのが賢明でしょう。

 

まとめ

採用活動は、短期的には自社の採用ニーズを満たすため、中長期的にはブランディングに関わってくる重要なテーマです。

 

この点を意識できている面接官であれば、退職理由は確認程度にヒアリングしたうえで、候補者の経験とスキルのエピソードを深掘りしていきます。

 

さらに実務ベースでの課題解決力を試したい場合はケーススタディを取り入れることで、面接官の主観(好み)ではなく、ポジションとの相性を見極めてきます。

 

面接官の質問の内容や立ち振る舞いをチェックしたうえで、ネガティブに感じる対応があった場合は、転職理由に照らして、辞退すべきかを検討しましょう。
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