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面接で転職理由を効果的にまとめ・伝えるための3ステップ

 
転職理由のまとめかた
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Shin@多国籍組織づくりサポート
企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。
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転職を考えるのは「今の会社に残り続けるよりも、環境を変えたほうが、明るい未来が描ける」と感じるからというのは、社会人経験年数に関係なく共通の理由でしょう。

 

そこで、面接官は採用部門長、人事、社長の立場に関係なく、「どうして今の会社よりも弊社(採用企業) のほうが状況が良くなると感じるのか?」と質問する流れになります。

 

この流れがテッパンだからといって、小手先の面接対策として、転職理由を整理していると一番大切なキャリアに対する満足度が犠牲になってしまいます。

 

面接で話さないまでも、「今の会社にどんな時にがっかりしたか?」「本当はどうしてもらいたかったか?」については自分なりに整理しておいた方が良いでしょう。

 

今回は実例をご紹介していくので、自分自身の状況に置き換えながら、考えを整理していきましょう。



STEP1. 退職のきっかけを整理する

(1)転職理由の6割は直属の上司が関係する項目

2013年にエン・ジャパンが約4,800名を対象に実施した退職理由アンケートの結果では、1位「人間関係(26%)」、2位「社風・風土(18%)」、3位「仕事内容(16%)」となっています。


(出典:エン・ジャパンプレスリリース「[en]社会人の転職情報」サイトユーザー5000人、退職理由のホンネ・タテマエ調査」より)

4人に1人が人間関係を理由に転職を決めており、また、上司には、人間関係が直接的な原因であるとは伝えてないことが結果からわかります。

 

この結果、上司が人間関係の一部に含まれているため、人間関係が直接的な退職理由だと説明しづらいのだと推察できます。

 

さらに、2位(社風)、3位(仕事内容)も上司が影響する要素であるのが興味深いところです。

 

これに関連する内容として、グローバルコミュニケーションの専門家 大塚雅文さんブログ内でも以下の文が紹介されています。

 

どんなに給料が高く、企業文化が魅力的で、経営者が尊敬されても、直属の上司との関係が悪ければ会社を去っていく
(出典:「優れた従業員は会社を去るのではなく直属の上司を去っていく」内引用文より)

 

転職理由が待遇や家庭の事情の場合は、面接時にストレートに転職理由として話し、希望条件にも反映しやすいです。

 

一方で、人間関係(特に上司)が退職理由の場合は話し方を工夫しないと「あなたが原因でないか?」と疑われることになります。

 

そのような事態にならないために次に理由をまとめるポイントを整理していきます。

 

STEP2. 退職の決定打を整理する

今回のテーマである、「面接では言えない本当の転職理由」として、この先では、「上司との人間関係がうまくいかなかった」点に絞って対処を考えていきます。

 

まずは、直属の上司との関係に溝が生まれる原因となる出来事の振り返りが重要です。

以下でご紹介する実例を自分自身の状況に置き換えて考えてみてください。

 

報告したことをすぐに忘れる。聞いていないと逆ギレする。

業務量が増えてくると、記憶が曖昧になることがあるのは、上司部下に関係なくお互い様の部分があります。

 

それでも、報連相の内容を頻繁に忘れてしまえば、チームの業務効率は大幅に下がってしまうので、少々の手間になっても、議事録やメールでログを残すことが多いでしょう。

 

残念なのは、ここまで手間をかけても、メールや議事録に目を通さずに、何でも部下に後で聞けばいいと思っているパターンです。

 

さらにタチが悪いのは、即答できないと逆ギレしてくるパターンです。

これでは、上司に報連相をしても無駄だと判断されて仕方がないはずですが、これはまだ序の口です。

 

社内会議やクライアント訪問時に露骨に責任逃れをする

「完璧な人間はいない・・」「少々の理不尽は致し方ない」と思っていたところで、耳を疑う上司の言動で、ぶつけようのない怒りを覚えることに。

 

それは、サービス品質が低下していることに懸念を持っている顧客訪問時の出来事です。クライアントから「部下の管理監督が不十分ではないか?」とお叱りを受けていました。

 

その原因を問いただされた時に、上司の口から「部下からの報告がなかったので事情を知りませんでした」という説明が出てきた瞬間は驚きました。

 

特定個人への業務の過度な割り振りが原因でサービス品質が低下し、クレームが増えていることを報告していたものの、対応を先送りにしてきた上司が発した言葉で信頼関係は修復不可能になりました。

 

このようなかたちで、違和感を持っていたポイントと退職を考えることになった決定打をピックアップしておきましょう。




STEP3. 仕事観・転職軸を整理する

会社を辞めようと考えるきっかけまで思い返すことができたら、次のステップでは、「どうしてその出来事がとりわけNGと感じたのか?」を整理していきましょう。

 

(1)心がNOと言っている裏に大切にしている価値観が隠れている

上司との信頼関係が壊れた理由が「クライアントのクレームをかわすために部下を売った」ことにあれば、「もしあの場面で部下を守ってくれていたら?」と考えてみましょう。

 

「クライアントと担当者の信頼関係を維持するために身を切る上司」についていきたいと思っていることを実感できるでしょう。

 

そうです、あの出来事を「最悪だ」と感じたのは、「目先の損得よりも、個人としての信頼関係を大切にしたい」という価値観が働いたからです。

 

ここまで整理すると、転職のテーマは「クライアントとの信頼関係を大切にする社風」「メンバーとの信頼関係を大切にするマネージャー」に落とし込めます。

 

(2)ダメ上司のもとで名人が育つ

いろいろな上司がいるので、いい上司とめぐり会えるかは確率論の域を出ません。

 

「こんな人にはなりたくない」と思ったとしても、反面教師にすれば、自分自身のキャリアパスには大きな影響がない場合もあります。

 

「ダメ上司のもとで名人が育つ」は社会人になって間もない頃に聞いていた松下幸之助翁のCDに収録されていたワンフレーズでした。

 

ダメ上司のもとでの仕事は、①自分が大切にしている価値観に気づき、②上司の本来業務まで考え、目線を高く置いて仕事をしてきた経験となって、自分らしいキャリアを形成する大切な機会になるので悲観は不要です。

 

まとめ

キレイな言葉を並べただけの借り物の転職理由は、自分らしいキャリアづくりには役に立ちません。

 

今の仕事で「理不尽だと感じたこと」「がっかりしたこと」の背後にある自分自身の価値観に気づけるように考えを整理していくことが何より大切です。

 

そして、将来の上司となる面接官に、自分自身の仕事観や行動スタイルをあらかじめ伝えられれば、ミスマッチになる確率を下げることできます。

 

仕事を辞めたいと感じた時は、「自分らしいキャリアをつくる材料にしよう」と考えて、転職活動に反映させていきましょう。

 

もし「転職をするべきかどうか?」で迷っている場合は、「転職先がブラック企業だと感じたらすぐに打つべき3つの対策」を参考に打ち手はないかを検討してみましょう。


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企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。
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