失敗しない転職準備

転職先がブラック企業だと感じたらすぐに打つべき3つの対策

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ブラック企業への転職を後悔
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Shinsuke Yashima
日系上場企業、外資系IT企業・金融機関で人事全般を担当した後、New beginnningsを創業。人事へのキャリアチェンジで地獄を見た経験から転職ノウハウ・体験談を幅広く伝えたいと思い、本ブログを運営中。

複数回の面接や面談を通じて、社風や人事制度、残業時間などを確認したうえで入社を決めたとしても、実態が聞いた内容とかけ離れていて、入社を後悔してしまうケースが後を絶ちません。

 

New beginnings編集部では、ブラック企業での勤務経験者で、正社員で入社後、試用期間中に退職を決めた経験があるメンバーの実体験をもとに退職を決める前にチェックしておきたい3つのポイントを提案していきます。



1.ブラック企業の定義は人それぞれ。キャリアの目標に照らして考えることが大事

ブラック企業チェックは「ブラック企業かどうかは労働時間の長さや仕事のプレッシャーの重さだけで判断しない」ことが大切です。

 

(1)長時間労働のリターンが得られるかが大事

例えば、外資系金融機関のトレーダーの仕事ともなると世界中のマーケットを相手にしているので、4、5時間程度の睡眠時間以外は常に社用の携帯電話で常に仕事をしているという人もいます。

 

こういった人は年収は1000万を超えており、それだけの責任を負っているし、好きな仕事だから長時間労働だからといって、ブラックだと不満を口にすることは少ないです。

 

「長時間労働=ブラック」ではなく、「長時間労働に対するリターンが期待出来ない=ブラック」と考えるのがキャリアをつくるうえでは有益です。

 

(2)リターンをチェックする5つの視点

仕事の満足度は世間の評価ではなく、自分自身がどう感じるかで決めることが大事です。

 

自分の心にフタをしてしまうと燃え尽き症候群になってしまいます。

 

5つのチェックポイント

  1. いまの会社のビジネスモデルから学ぶことが多い:YES or NO
  2. 尊敬出来る同僚(先輩・後輩を問わず)が複数いる:YES or NO
  3. 身につけたいスキル・経験が他の会社よりも得やすい:YES or NO
  4. 仕事の結果が十分に評価されており、年収アップ・昇進につながっている:YES or NO
  5. 慢性的な心身の不調がある:YES or NO

 

結果のチェック方法

<下記2要件を満たしている場合>

転職を考える前に社内でのチャレンジを続ける方法を模索してみましょう。

  • Q1−4のいずれか1つでもYesがある(自分自身の転職市場価値を高める余地が少しでもある)
  • Q5がNO(心身の不調が今のところはない)

 

<Q5がYESの(心身に不調をきたしている)場合>

信頼のおける同僚や社外の友人、家族等に状況を相談しましょう。

無理をしすぎていないかを第三者の力を借りてチェックしてみてください。多少費用はかかりますがカウンセリングのサービスを利用してプロの力を借りるのも有効です。

 

(3)キャリアは長距離走。健康は何より大事

キャリアを築いていくには、10年、20年と時間を要します。仕事内容によっては早いと20代後半から管理職になる会社もあります。

 

そこから、経営層までキャリアップしていく場合は、さらに20年は走り続けることになります。

 

経営層までのキャリアを考えない場合も、遅くとも40代には管理職になっていなければキャリアアップの道は途絶えてしまいます。

 

管理職になるということはチームを率いるリーダーになるということなので、リーダーがいつも青白い顔をして、仕事に対してしらけている人だったら部下は去っていくのは明らかです。

 

そうならないためにも仕事のやりがいと自分自身の健康管理は両輪であると考えて、健康と仕事のバランスを自分で管理していくことが非常に重要です。

 

2.ブラック企業の特徴は全社的に長時間労働を美徳にしているところ

ブラック企業ではないかと感じた時には、「全社的に過酷な労働環境になっているのかどうか?」を確認してみることが重要です。

 

全社的な体質ではなく、特定の所属長の方針で局所的に長時間労働になっている可能性があります。

 

(1)特定の部門が問題になっている場合は部門長が発生原因の可能性を疑う

実体験ですが、20時にはほぼ全員が退社しているチームがある一方で、隣のチームは22時以降の深夜残業は当たり前で、ひどい場合は翌朝の4時まで仕事が終わらないという状況になったことがありました。

 

このケースは、所属長がトラブルやイレギュラーを想定して、自部門で対応できる業務量を算出していたかどうかが明暗を分けました。

 

通常業務の段階で社員の工数が100%埋まっていれば、当然ながら、不測の事態が生じた時は先の見えない残業が発生することになります。

 

こういった先の見えない長時間労働や過度のプレッシャーにより、体調を崩すメンバーが増え、退職する人が一気に増える事態になってしまいました。

 

(2)困ったら人事に相談する。仲間うちの不満では会社を動かせない

現在の業務環境が局所的に過酷になっている場合は他部署に所属する同期メンバーや人事などの第三者に状況を話すことで会社全体なのか、所属部門だけなのかを確認しましょう。

 

先の見えない長時間労働は退職の原因になりますし、人事機能が正常に働いている会社であれば、最悪の場合は過労死や過労自殺につながることを懸念し、人事が対応します。

 

ご紹介したケースでは、全社的な人員不足にもかかわらず離職が増えていく状況を見かねた人事が部署異動を提案し、対処することになりました。

 

このように会社が期待している働きを出来ない所属長のもとで働いている時は、会社に前向きに仕事に取り組みたい気持ちと置かれている過酷な状況を伝えることで状況を変えられることがあります。

 

(3)社外のサポートも重要。ストレスを抱え込まずにアクションを起こしましょう

すでに心身に不調が出ている場合はひとりで抱えることなくいち早く相談相手を探しましょう。

 

社内でサポートが得られない場合は早々に転職サイトや人材エージェントに登録し、他社の状況を調べてみましょう。

 

他社と比較してみることで、自社の環境が相対的によく見えることもあります。

 

退職の意思決定前の2つのアクション

  1. 部署異動の可能性を探る
  2. 転職サイト・人材エージェントに登録し、他社の環境と比較してみる




3.会社の成長フェーズをチェックする

特にベンチャー企業の場合は、急成長フェーズの会社はブラックな労働環境を経て、ホワイトになっていきます。

 

成長が鈍化していて、長時間労働が常態化している場合は、転職をオススメしますが、成長中の場合は以下の3点もチェックしておきましょう。

 

(1)早くキャリアアップしたい人にとっては短期集中で経験を積むチャンス

特に、急成長中のベンチャー企業であれば、業績の拡大に対して人材の獲得が追いつかないために個々人の責任範囲が大きくなりやすいです。

 

結果的に、未経験でも新しい分野にチャレンジできたり、昇進のスピードが大企業よりも早いといったかたちでのメリットがあります。

 

(2)ワークライフバランスを取りたい人は周囲を巻き込んだアクションを

一方で、会社の業績が安定し、採用力がつくまでの間は個々人が抱える業務量は過多のままになります。

 

そのため、数ヶ月単位でワークライフバランスを見直したいという場合には、以下のようなアクションを起こす必要があります。

 

アクション例

  1. 社内で関係者を巻き込んでNO残業デーなどの新たな取り組みをつくる
  2. 業務範囲が明確で残業しない文化の会社へ転職する

 

(3)過度の自己犠牲はNG。自分のキャリアにプラスになるように先手を打つ

会社の体制が未整備である時は、キャリアチェンジをしたい場合や短期間で幅広い経験を積むには絶好の機会になります。

 

一方で、残業代が労基法通りに支給されない、昇給が全社目標の達成状況に左右される、といったことがよくあります。

 

もし会社の成長が止まっていて、担当業務に広がりがなかったり、周囲が自己成長や業務効率の向上に積極的でない場合は、将来の転職を想定して、1-2年と時間を決めて、自分自身の市場価値が高まる取り組みをしておきましょう。

 

キャリアアップにつながる取り組み例

  1. (ダメもとで) 社内で新たなプロジェクトを提案する
  2. 職種の専門性を高めるために、社外のセミナーに参加する(人脈づくりもかねて)
  3. TOEICを受験するなどで英語力を高める(英語が出来た方が確実に転職の選択肢が広がります)

 

まとめ

ブラック企業という言葉がひとり歩きしてしまっていますが、世間的に見て自分の会社が優れているかどうかは実は転職時には大きな話題にはなりません。

 

常に問われるのは、以下の3点だけです。

 

転職の時に必ず聞かれる3つのポイント

  1. 過去の実績(成功体験・失敗体験を含む)
  2. どのようにして実績をあげたのか(スキルや協調性の確認のため)?
  3. それを採用企業でどのように再現し、貢献するのか(部門業績達成に役立つ人かどうか)?

 

この3つの問いに対して、明確な回答ができれば、ブラック企業と評される会社に所属していたとしても、次のキャリアは開けてきます。

 

キャリアの逆境に陥ったときに、健康を極度に犠牲にせずに、社内外のネットワークを広げていきましょう。

 

その過程で、多様なキャリアのストーリーを知りながら、チャレンジを続けていってください。必ず道はひらけてきます。


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