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転職理由が原因で面接に落ち続けないための3つの鉄則

 
転職の考え方を見つめなおす
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Shin@多国籍組織づくりサポート
企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。
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書類選考段階でスキルや経験面のチェックは済んでいるため、、面接では主に仕事のプロセスや考え方が問われます。

 

1次面接の通過率が30-40%を超えていれば、大きな問題はありませんが、20%以下の場合は注意が必要です。

 

レジュメ上のスキル・経験は評価されているが、「話してみて、違う」と判断される理由は今後の転職活動の結果に大きな影響を与えるためです。
ここで真っ先に検討しなければならないのが、「転職理由が原因ではないか?」についてです。

 

というのも、実務経験と能力がいくら評価されても、人物面に懸念を持たれれば、内定までたどり着けないからです。

 

そこで、今回は面接で結果を出すための3つの鉄則(実践の5ステップ)をご紹介していきます。

 

転職理由の整理がついていない場合は、まずは「面接で言いづらい本当の転職理由をうまくまとめる秘訣とは?」をご参照ください。




1.「退職理由の解決策=転職理由」になるまで考えを整理する

面接官は退職理由の内容や説明の仕方からあなたの人間性と仕事へのスタンスをチェックしています。

 

会社も社員も万能ではないので、置かれている状況が変われば、方向性を変えなければなりません。

 

方向性の違い

 

その結果として、別の方向性を歩むための意思決定として、リストラや退職といった選択をせざるを得ない場面は必ず出てきます。

 

このような背景を踏まえたうえで、「過去への負の感情を整理して、次のチャレンジに前向きになれているか?」が問われます。

 

STEP 1:まずは得られた学びを整理する

退職の時は必ずネガティブな気持ちが生じます。この気持ちを整理できずに面接に臨むと、自己PRのチャンスを過去の会社の批判に費やすことになります。

 

これは面接で最も評価を落とす行動なので、事前に気持ちを整理して、「次に活かせる学びが何だったか?」を整理することが大切です。

 

退職理由を聞かれたときは、「●●の経験は出来てよかったですが、◆◆のために退職を決めました」と話せるようにしましょう。

 

STEP 2:「今後にどうつなげたいのか?」を整理する

退職のきっかけはリストラ、上司との相性、低い給与水準など、自力では改善が難しいと思える原因であることが多いです。

 

「この機会を次にどう活かすか?」を自分なりに整理することです。

 

キャリアアップの可能性は次の環境でどのような経験を積めるかで変わります。

 

次につなげるためには以下の2点を整理して退職理由を転職理由に変換することが重要です。

 

<転職理由に必ず盛り込みたいポイント>

  • 新しい環境で手にしたい経験
  • そのために活かせる経験、実績

 

転職理由を聞かれたときに、くれぐれも、退職理由だけを淡々と答えることがないように気を付けましょう。

 

2.過去の在籍企業の批判はNG。あなたのキャリアプランを話す

面接で一番敬遠される転職理由は、会社の経営や組織に対する批判の羅列することです。

 

完璧な組織は存在しないので、面接で過去の会社の批判をすれば、入社後に同様の不満を持つ人だという判断をされます。

 

新しい環境へのチャレンジ

 

意図的に前職の批判をしていなくても、相手にはそのように聞こえることがあるので注意が必要です。

 

そこで、以下の2つのポイントをもとに面接の理由を整理していきましょう。

 

STEP 3:自身の責任範囲のなかでの問題点を整理する

誰でも少なからず組織に対する不満や問題意識を持っています。

 

「あなたがそれらの課題解決のために何をしてきたか?」です。

 

仮に退職理由が経営者や上司との考え方の相違であっても、次の環境に活かせる経験として説明できれば、結果的に自己PRになります。

 

具体的には以下の3点をまとめておきましょう。

 

<転職理由をまとめるための3項目>

  • 会社や部門が抱えていた課題
  • 課題解決のためにあなたが実践したこと
  • 実践で得られた学び(次に活かせること)

 

STEP 4:環境を変える以外に解決策がないことをクリアにする

「問題意識を持ち、課題解決のためのアクションを起こしている」ことがあなた自身の転職理由になります。

 

この問題意識は会社の運営方針に限ったことではなく、ライフステージの変化やキャリアプランの実現等も含まれます。

 

以下の具体例のように、転職以外では打開策がないことを端的に説明しましょう。

 

<転職を考えざるを得ない組織事情例>

  • 達成が難しい目標設定でキャリアアップの望みが薄い
  • 子育てのために残業を減らしたいが人員不足なので難しい
  • 海外と仕事をしたいが部署異動の希望が通りづらい

 




3.面接は商談そのもの。自己PRにつながる流れづくりが勝負を分ける

面接が想定以上にうまく進まないときは、「面接官の意図をくみ取れずに回答していないか?」を振り返る必要があります。

 

面接官の視点を具体的に理解するには「転職の面接で「質問はありますか?」と聞かれた時はどう対処すべき?」をご参照ください。

 

会話としては成立していても、「この人を採用したい」と思ってもらえる内容でなければ、次にはつながりません。

 

職場の風景:上司への質問

 

最後のステップでは、面接官に採用したいと思ってもらえる転職理由まで落としこむポイントを整理します。

 

STEP 5:転職理由は全て自己PRになるようにまとめる

面接はあなたという商品を売り込む営業機会だと捉えれば、考え方をシンプルに整理しやすくなるでしょう。

 

つまり、在籍企業の批判は、営業担当者が「自社製品の製造プロセスを批判しながらサービスを売り込んでいる」ようなものです。

 

それでは、クライアント(面接官)が商品(あなた)に信頼をおけないと感じてしまうのは自然なことです。

 

そこで、最後のステップで押さえておきたいのは、転職理由の結論を自己PRに置き換えることです。

 

以下の2つのケースで本ステップへの落とし込み方をイメージしていきましょう。

 

<ケース1:営業戦略に問題があり転職したい>

【組織的課題】(※聞かれたら答える。自ら話さない。)
達成不可能な目標設定

 

【営業戦略上の課題】(STEP 3 参照)
予算達成のために必要な顧客獲得のためのリードが不足していた>

 

【担当者としての行動】(STEP 4 参照)

  • 不足するリード獲得のためにコールドコールをした
  • リストの不足もあり、短期間での補てんはできなかった

 

【キャリアのリスク】(STEP 4参照)

  • 提案からクロージングまでの経験が積めない
  • 一人前のセールスとしてのキャリアを築けない

 

【強み:貢献できること(重要)】(STEP 1, 2, 5 参照)

  • 最終目標達成のために行動目標へ落とし込み、数字をつくること
  • 自社サービスに対する多様な問い合わせに的確に対応すること

 

<ケース2:グローバルな環境で仕事をしたい>

【組織の課題】(※聞かれたら答える。自ら話さない。)
内向きで海外との接点が少ない。

【チャンスをつかむうえでの課題】(STEP 3 参照)
上司の発言権が弱く、異動の希望が叶いそうにない。

【個人でのアクション】(STEP 4)

  • オンライン英会話を利用して週2回はトレーニング中
  • TOEIC800点を取得

【キャリアのリスク】(STEP 4)

  • ビジネスシーンでの英語使用経験が積めない
  • 20代後半のうちに転職しないと30代のキャリアプランが狂う

【強み:貢献できること(重要)】(STEP 1, 2, 5)

  • ビジネス英語を短期間でキャッチアップできる
  • >日本でのビジネスのオペレーションに強い

 

ここでご紹介している代表的な2つのケースをあなたのポジションと背景に置き換えて、面接準備を盤石にしましょう。

 

実務経験の自己PRをまとめる方法は「徹底解説!転職の面接で失敗しない志望動機のまとめ方」をご参照ください。

 

まとめ

退職時は怒りや悲しみなどの負の感情が必ず生じます。それ自体を否定してポジティブを振る舞う必要はありません。

 

大切なのは、過去に在籍した会社で起きたいいこと、悪いことの両方を整理して、将来の糧にすることです。

 

特に、リストラやパワハラが原因のときは気持ちの整理が難しいですが、数年後に振り返ると重要な人生の転換点になっていることがあります。

 

面接対策は内定獲得のためのテクニックだけでは成立しません。自分のキャリアの棚卸しが必須です。

 

面接が立て続けにうまくいかない時は、あなたが本当に望むキャリアに気づけるように今回ご紹介したポイントを実践してみましょう。

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企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。
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