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外資系出身者直伝!英語力を活かして転職を有利に進めるコツ

 
英語力は転職で有利になる?
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Shin@多国籍組織づくりサポート
企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。
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英語力アップは10年以上前は海外赴任をしたい人や外資系でキャリアアップを目指す人に限ったテーマでした。

ところが、2010年に楽天、2012年には、ユニクロを展開するファストリテイリングが「社内公用語の英語化」を発表し、流れが大きく変わりました。

 

人口減により日本国内経済の規模縮小が進み、今後は海外進出や外国人労働者の活用が加速し、英語力へのニーズが高まるでしょう。

 

そこで、英語への対策を先送りにして、転職の機会を逃さないよう、外資系企業勤務経験者がポイントを解説していきます。

 

英語ニーズの高まりは「転職で有利な資格の定番は英語?持っていないと本当に困る資格とは?」で解説しています。




1.知名度抜群のTOEICスコアを活かす

TOEICは以下にご紹介する3つの理由から転職時に英語力をアピールするには一番便利な英語試験です。

 

(1)TOEICを知らない面接官は少数派

TOEIC試験の受験者数は増加を続けており、直近5年で約30万人増加し、2015年には250万人を超えました。

 

英語力が少しでも求められる会社の面接官は確実にTOEICのことを知っています。

 

<直近5年間のTOEIC受験者数推移>


(出典:TOEICプレスリリース「2015年度TOEIC® プログラム総受験者数は過去最高の277.9万人に」より)

 

書類選考ではTOEICスコアが英語力の評価に直結します。留学経験や外資系企業での勤務経験がない場合は自己PRに活用したい要素です。

 

(2)仕事に必要なスコアがわかりやすい

TOEICはビジネスでの英語力を測定することを目的に作成されたテストであるため、出題は仕事に関連するテーマに限定されています。

 

そのため、スコアはビジネス英語力を測定する基準値として各企業が活用しています。

 


(出典:TOEICホームページ「スコアの目安」)

 

TOEICスコアのチェックポイント

<海外志望の場合>

海外事業に関わるためには700点以上の取得を期待している企業が多いことが調査結果からわかります。

 

<役職者への昇進基準例>

楽天は、部課長以上に昇格するにはTOEIC800点以上が必須になっています。

 

(3)ビジネス英語力が程よく試される

外資系を含めて、海外オフィスのメンバーと英語でタフなコミュニケーションを取るのは、一部の社員に限定されます。

 

大多数の企業では、ビジネス英語の基礎習得へのニーズが高く、リスニングとリーディングの構成(計200問・990点満点)で十分に評価されています。

 

以上の点を考慮すると、当面の間はTOEICを活用した英語力評価の流れは変わらないでしょう。

 

2.TOEFL、英検も積極的に活用する

面接で英語力を効果的にアピールするには、TOEIC以外に、英検TOEFLも活用することが大事です。

 

TOEFL、英検は、留学経験者や学生時代に英語を好んで学習していた面接官以外への認知度が低いため、以下の2点を押さえて自己PRに活かしましょう。

 

(1)英検2級以上は履歴書に書く

転職準備に時間をかけられない場合は、TOEICの申込から結果の受領までの期間(約3ヵ月)は長すぎます。

 

そこで、活用したいのが、学生時代に取得した英検2級以上の実績です。

 

英検2級はライティングとスピーキングも含まれているため、基本的な英語力の証明になります。

 

<英検2級のレベル>


(出典:英検ウェブサイト「各級の目安」)

 

職務経歴書に実務での英語使用経験(年数)を記載するほうが評価ポイントにはなりますが、履歴書に記載する価値はあります。

 

(2)TOEFLはTOEICスコアに置き換える

MBAホルダーのレジュメには定番のTOEFLスコアですが、採用企業側が海外の大学(院)卒業者の採用に慣れていないケースが多いのが実情です。

 

出題範囲が広く、ハイレベルなリスニング・ライティングが含まれるため、TOEICよりも難易度が高い事実も説明なしには理解を得られません。

 

そのため、アゴス・ジャパン発表の対照表を活用し、TOIECスコアへの換算値をレジュメに記載しておくことをオススメします。

 


(出典:アゴス・ジャパンプレスリリース「TOEIC(R)とTOEFL iBT(R)スコア換算表を発表(アゴス・ジャパン:調査対象3,000人以上)」)

 

主なTOEFL iBT参考値

  • TOEIC700点台前半相当:TOEFL53点
  • TOEIC800点台前半相当:TOEFL62点
  • TOEICフルスコア以上:TOEFL88点

 

グローバルのトップMBAのTOEFL足切り基準はTOEFL iBT100点以上のケースが多いため、TOEICでは測定不可能なレベルになっていることがわかります。




3.ビジネス英語は実戦経験が重要

トップMBAクラスの英語力はTOEICでは測定不可能である事実が示すように、グローバルが求める英語力の習得はTOEICの学習だけでは不十分です。

 

もし英語ネイティブのメンバーと仕事をする場合は、以下の2点を踏まえて、コミュニケーション力を磨く必要があります。

 

(1)英語はコミュニケーションの手段

書類選考の通過だけを狙う場合はTOEICでのハイスコアがあれば十分武器になります。

 

一方で、グローバルな環境では、英語試験のスコアではなく、コミュニケーション力が問われます。

 

仮にTOEICスコアが900でも、海外とのテレビ会議で遠慮し、発言出来ないようでは、ビジネスレベルの英語力として評価されません。

 

(2)外国人に伝える技術は別モノ

英会話や英語の資格を取得しても会議で全く発言出来なければ、ビジネスの世界では全く評価されません。

 

そのため、ビジネスの現場では、グローバルな環境で追い込まれ、壁を打ち破った経験が一番の武器になります。

 

グローバルな環境でのキャリアを目指す場合は、TOEICのスコアよりも、コミュニケーション力を磨く機会を積極的に取り入れましょう。

 

この点は、大塚雅文さんのブログ「グローバルコミュニケーション力をあげる3つのステップ」を参考にすることをオススメします。

 

まとめ

直近数年で英語ニーズは急上昇していますが、まだ、英語人材は不足しているため、今後もますますニーズは高まっていくでしょう。

 

この機会に英語力を集中的に磨いておけば、キャリアアップの可能性は格段に高まります。

 

一昔前は、ビジネスレベルの英語力を身につけるにはMBA留学が定番でしたが、現在は、低コストで英語力を鍛えることができます。

 

オンラインの海外大学院の専門コースやSkype英会話など、目的と予算にあわせて早めに英語力アップに取り組みましょう。

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