思わず転職に失敗したと後悔した経験から得た4つの教訓【給与編】

転職して間もない頃は新しく業務を覚えるのに必死で、余程のミスマッチがない限りは大きな不満は生じないでしょう。

 

それでも、入社してから3ヶ月、半年と時間が経つと、仕事を覚えて、結果を出しているのに十分な見返りがないと感じ始めることがあります。

 

特に、待遇面は、上司との相性のように人事異動で劇的に改善することがないため、入社前の確認が運命を分けます。

 

そこで、転職前に知っておきたい後悔の実例とポイントをまとめていきます。



転職を後悔する理由NO.1は「給与」

社風や同僚との相性は入社してみないとわからない要素も多いですが、収入面は入社前の確認次第でミスマッチを防ぎやすい項目です。

 

であるにも関わらず、2012年5月に転職サイトDODAが実施した調査では、転職を後悔する理由のNo1は「給与」でした。

 


(出典「ホンネの転職白書 更新 転職して良かったこと・後悔したことTOP10(対象者:1,000人・25〜39歳)」)

 

調査結果のコメントから想定される要因は以下の3点が考えられます。

 

  • 条件交渉の進め方が分からず控え目な希望年収を伝えた結果買い叩かれた
  • 給与のシミュレーションが不十分で入社後に期待よりも手取りが少なかった
  • 内定時に聞いた希望的観測が実現しなかった

 

最初の2項目は内定後の対応次第で同様の事態になること避けられるので、以下の内容を参考に対処しておきましょう。

 

  1. 年収交渉の進め方に不安がある場合
    転職に成功する人が実践している年収交渉術【直接応募編】
  2.  オファーレターへのサイン前に必要なアクションを整理したい場合
    転職で内定をもらった後に必須の3つの行動とチェック項目10選

 

なお、3つ目については、ケースバイケースなので、以下で紹介する4つの教訓をご覧ください。

 

給与にまつわる2つのガッカリ事例と4つの教訓

事例1:利益を出すためにボーナスカット

あるベンチャー企業に転職エージェント経由で入社した時は、想定年収ベースでも年収が100万円以上ダウンでしたが、成長性に期待して入社しました。

 

当時は、社会人経験が浅く、可能性に期待しすぎて、リスクヘッジをしていなかったのは、今となっては反省です。

 

教訓1:「上場するまでの辛抱」を信じすぎないほうがいい

不況でも東証マザーズに上場した調子をのままに、業績は好調を維持していましたが、かなりトリッキーな経営判断が働き、全社のボーナスカットが起きました。

 

「東証一部に指定替えすれば社員に利益を還元する」というメッセージもあり、強烈な違和感を一旦引っ込めることにしました。

 

その後、東証一部に上場しましたが、残念なことに社員への還元はありませんでした。

 

教訓2:お金が全てではないけれども、買い叩かれ過ぎには注意が必要

ベンチャーでコストに厳しい会社だったため、業務用の労働法関係の専門書をはじめ、数十万の自己投資をしていました。

 

結果を出せば昇格、昇給のチャンスがあると信じていましたが、3年目に入っても全社的にコストの引き締めが強く、いよいよ限界になりました。

 

お金の面では、不遇でしたが短期間で様々なプロジェクトに関わり、後日のキャリアアップにつながったため、お金では買えない経験ができたのが救いでした。

 

事例2:月間約120時の残業。残業代は不支給

みなし残業60時間(この時点で多すぎな気がしますが・・)という会社で残業時間が100時間を超えても、残業代は1円も払われなかったことがあります。

 

教訓3:長すぎるみなし残業は要注意

36協定を提出しても45時間が上限なので、一般的にはみなし時間を45時間以内で設定します。ところが、その暗黙の了解が通用しないことがあります。

 

この会社からのオファーレターをもらった段階で嫌な予感がました。

 

そのため、採用担当者に平均的な残業時間を確認したところ、「通常は40時間以内ですよ」との回答があり、これを信じたのが裏目に出ました。

 

教訓4:残業を見て見ぬ振りしてやり過ごす会社もある

入社初月は説明通りでしたが、2ヶ月目に早くも100時間を突破し、担当案件は増える一方でした。

 

連日の深夜労働、休日出勤が重なり、過労死認定基準にヒットする労働時間でしたが、固定給のみの支給でした。

 

みなし残業は運用を曖昧にされやすいので、入社前に繁忙期とそうでない月の残業時間を確認しておくことをオススメします。



転職後に入社を後悔する理由は将来の退職理由そのもの

2016年にエン・ジャパンが実施した退職理由調査では、「人間関係:25%」「社風・風土:12%」「給与:11%」が過半数を占める結果が出ています。

 


(出典「退職理由のホンネとタテマエ 会社に伝えた退職理由は「家庭の都合」、実際は…?(対象者1500名)」)

 

この調査結果では、入社後に後悔する理由と退職の本当の理由がリンクしていることがわかります。

 

入社してすぐに転職を後悔することにならないように、今回の事例を参考に面接では業務量や待遇に関する逆質問を必ず用意しましょう。

 

まとめ

入社してみないとわからないことがたくさんありますが、待遇や会社の業績などは事前に確認しやすい項目です。

 

「早く転職先を決めたい」と焦っても、入社してから転職を後悔することがないように冷静に情報を吟味することが重要です。

 

一番効果的な対処法は、面接前に会社情報を調べたうえで、面接時の逆質問の機会を有効活用することです。

 

事前準備を徹底して、後悔ない転職活動をしましょう。

 

なお、会社の情報を効果的に調べる方法については、以下のいずれかをご覧ください



Shin@多国籍組織づくりサポート: 企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。