SEとして30代のキャリアに悩み転職を決めるまでの体験談

転職のきっかけや転職活動の進め方は年代、業種、職種によって異なります。

そのため、転職事例を参考にする場合は、あなたの条件と似た人の経験を参考にし、活用することが重要です。

 

そこで、今回は、Aさんの体験談をもとに、エンジニア転職成功のポイントをおさらいしていきます。

<Aさんの転職振り返り>

私はシステムエンジニアとして働いていて、一度の転職を経験しています。転職活動をしたときは32歳でしたが、十分に満足できる結果でした。

年収を含めた待遇が上がったことはもちろんですが、本当に自分がやりたい仕事が出来るようになったことが一番の嬉しい出来事です。



転職成功のポイント

Aさんの転職体験談には、業界・職種を問わずに応用可能なポイントが3つ含まれています。

 

3つの成功要因

  1. 特定の職種・業界を得意にしたエージェントに登録した
  2. 転職の優先順位が定まっていた
  3. エージェントのノウハウを引き出せた

 

特に成功にプラスになったのがAさんのニーズをよく理解して、転職活動のパートナーとして活動してくれたエージェントの存在です。

 

相性がいい転職エージェントとの出会いがあると、スムースに転職活動が進むことを表した体験談としてご覧ください。

 

転職活動を始めるまで

もともと勤務していた会社は受託開発をメインにしている、典型的な開発会社でした。

 

(1)大変でもやりがいある仕事

元々私が勤めていたシステム開発会社は、自社製品は持たずに受託開発メインの会社でした。

 

ありがちなことですが、営業が開発部門との打ち合わせが不十分なままでクライアントに提案し、エンジニアが悲鳴を上げることもちらほらでした。

 

あるべき仕事の流れ

STEP1:顧客発掘から提案まで

営業部門が新規開拓や既存顧客を訪問し、ニーズをヒアリングし、提案まで進める。
 

STEP2:提案から受注まで

エンジニアのリソースを確認し、受託可能なプロジェクトにまとめる。
 

STEP3:案件の進め方

エンジニア部門内にプロジェクトチームがつくられ、開発から納品までの全工程を社内で進める。

 

このSTEP2の動きを飛ばしてしまうため、開発部門は営業から無理難題を押し付けられがちでした。

 

(2)望まない昇格。転職を決意する

実は転職を考えたきっかけは、無茶ぶりに嫌気がさしたからではありません。

 

エンジニアのキャリアの分岐点

年次があがり、開発担当者からプロジェクトマネージャーに昇格したことがきっかけでした。

 

私はプログラミングが好きで、実際に開発作業を行うことに満足感していたため、プロジェクトマネージャーへの昇格を望んでいませんでした。

 

チャンスは社外にもある

昇格後は想像通り、クライアントとの交渉やチーム内の進捗管理などが中心になりました。

 

このままでは、プログラミングの機会が減る一方なのので、転職活動を始めることにしました。

 

転職エージェント登録から応募開始まで

(1)親切な転職エージェントに出会う

転職活動を始めるにあたり、まずは転職サイトに登録し、転職エージェントにも会ってみました。

 

業界に詳しい担当者との出会い

幸運だったのは、転職エージェントがシステムエンジニアの仕事内容や業界情報に精通していたことです。

 

SIerや受託開発の会社の業務プロセスから専門用語まで把握していたため、転職理由や希望条件を短時間で理解してもらえました。

 

キャリアプランを一緒に考える

さらにありがたかったのが、転職を考えた理由や将来のキャリアプランを丁寧にヒアリングしてくれたことです。

 

転職エージェントによってはすぐに応募したい会社を選ばせるという話も耳にしていたため、担当者の真摯な対応を見て、安心しました。

 

(2)好条件の案件の多さに驚く

これで選考の応募する準備が整った感覚を持てたので、求人案件の紹介をお願いしました。

 

想定していなかった応募先の多さ

システム開発会社だけでなく、一般企業の社内エンジニアやコンサルティング会社、監査法人といった意外な業種もあって驚きました。

 

どの会社も専門職の求人で、これまで培ってきた技術と経験が活かせることはもちろん、年収もアップするとのことでした。

 

まずは10社に応募してみる

せっかくなので、紹介していただいたなかから10社ほどの企業にエントリーし、4社は書類選考を通過しました。

 

応募前には職務経歴書を添削してもらい、経験・スキルをわかりやすく記載できたので、満足いく選考結果でした。

 

面接からオファーまで

(1)面接スケジュールの救われる

仕事をしながらの転職だったので、終業後の面接開始になるよう、エージェントが調整をしてくれたのがありがたかったです。

 

一番遅い場合は、夜の8時スタートの時もありましたが、おかげで4社全ての面接に全力投球できました。

 

(2)3社から内定の連絡

エージェントとの面接対策を万全にしてから、面接を受けたこともあり、3社から内定の連絡をもらえました。

 

3社のうち2社はオファー条件が概ね同じであったため、最後まで悩みましたが、平均勤続年数が長い会社を選ぶことにしました。

 

結果的に、システム開発会社から企業内エンジニアにポジションが変わり、プログラミングにかかわることができるようになりました。

 

<転職後の仕事について>

仕事内容はこれまで会社内で使用してきたシステムの精査と、システムを使った業務プロセスの改善、効率化です。
 
チームで問題点の洗い出しから解決までをまとめて対応する仕事の進め方にやりがいを感じています。

 

転職成功のポイント

Aさんの転職活動のなかで特に注目したいのが、面接に進んだ4社中3社から内定をもらっている点です。

 

仕事をしながらの転職活動の場合は、面接対策がなおざりになりがちですが、模擬面接を含めた面接対策を万全にしていたのが勝因でしょう。

 

もしAさんのように結果が出ないと感じている場合は以下の3点を実践できているかをチェックしましょう。

転職活動改善のチェックポイント

  1. 転職の優先順位を明確にする
  2. 転職エージェントをフル活用する
  3. 面接対策を万全にする

 

実践できていない場合は、以下の記事を参考に対策を打ちましょう。

  1. 面接で失敗しない転職理由をサクッとまとめる7つの手順
  2. 転職成功者が必ず実践しているエージェントの選び方3つの秘訣
  3. もう悩まない!転職活動がうまくいかない5大要因への対処法

Shin@多国籍組織づくりサポート: 企業人事として早10年、日系ベンチャーや外資系企業で人事系の業務改革や立ち上げに従事。模範的な会社員の働き方が体質に合わず、独立、Iターン転職@札幌、オール外国人の日本法人の立ち上げなど、一度きりの人生なので常に全力投球をモットーに活動中。